本の基礎知識

ISBNとは?どこに書いてある?13桁の見方と、バーコードが読めない時の対処

執筆・運営:ブックホーム運営者|編集方針を見る

結論:まずここだけ読めばOK

  • ISBNは本1冊ずつにつけられた13桁の番号。日本の本は「978-4」で始まるものが大半
  • 場所は、裏表紙のバーコード付近と、巻末の奥付。バーコードは2段あり、ISBNは上段
  • 下段(192で始まる)は、分類と価格のコードで、ISBNとは別物
  • 古い本・洋書・傷んだバーコードは読み取れないことがある。その時はタイトル検索か手入力で

本を登録したり、図書館や書店で探したり、ネットで買ったりする時に、「ISBNを入力してください」と言われて、戸惑ったことはありませんか?

私も、読書記録アプリ「ブックホーム」を作るまでは、ISBNをあまり意識していませんでした。本にはバーコードが付いているのだから、どの本でも、同じように読み取れば情報が出てくると思っていたのです。ところが、実際に作ってみると、そう単純ではありませんでした。

この記事では、ISBNがどこに書いてあるか、13桁の数字は何を表しているのか、そして「バーコードを読んだのに、本が出てこない」時の対処まで、順番にお話しします。

📘 ISBNとは?本の「背番号」のようなもの

ISBNは「国際標準図書番号」と呼ばれる、本を1冊ずつ見分けるための番号です。世界中の本が、番号で区別できるようになっています。

同じタイトルの本が複数あったり、同じ作品でも単行本と文庫があったりするので、番号で確実に見分ける仕組みが使われています。書店の在庫検索、図書館の蔵書検索、ネット書店、読書記録アプリなどは、このISBNをキーにして、タイトルや著者、表紙画像などを探しています。

🔍 ISBNは、本のどこにある?

場所は、主に2か所です。

  • 裏表紙(カバーの裏側)のバーコードの付近:バーコードの上や横に、「ISBN978-4-…」のように印字されています
  • 巻末の奥付(おくづけ):本の最後のほうにある、出版社名や発行日が書かれたページです

まず裏表紙を見て、見当たらなければ、奥付を探してみてください。

🔢 13桁の数字は、何を表している?

現在のISBNは13桁で、次のようなかたまりでできています。区切りの位置は本によって違うので、目安として見てください。

かたまり 意味 例(日本の本)
最初の3桁 書籍を表す接頭記号。978または979 978
次の1桁〜 国・言語圏。日本語の本は「4」 4
次のかたまり 出版者(出版社)を表す番号 出版社ごとに異なる
次のかたまり その出版社の中での、書名ごとの番号 本ごとに異なる
最後の1桁 チェックデジット(番号の誤りを見つけるための数字) 0〜9

日本の本に「978-4」が多いのは、「978」が書籍、「4」が日本語圏を表しているからです。

図にすると、こんな並びです。

ISBNの13桁の内訳:978、4、出版社の番号、書名の番号、チェック用の1桁

チェックデジットの計算

いちばん最後の1桁は、入力ミスや読み取りミスに気づくための数字です。計算のしかたは次のとおりです。

  1. 最初の12桁を、左から順に「×1、×3、×1、×3……」と交互にかけ算する
  2. すべてを足す
  3. 合計を10で割った余りを、10から引く(結果が10なら0)

架空の番号「978412345678」で試すと、合計は126、10で割った余りは6、10−6=4。13桁目は「4」で、「9784123456784」になります(実在しない、説明用の番号です)。バーコードリーダーが、間違った番号をはじいてくれるのは、この仕組みのおかげです。

📚 バーコードは2段ある。ISBNは上段

日本の本の裏表紙には、バーコードが2段並んでいるものがほとんどです。ここで、よく混乱が起きます。

裏表紙のバーコードの図。上段のISBN(978始まり)を読み取り、下段(192始まり)は読まない

段 内容 見分け方
上段 ISBN(書籍を見分ける番号) 978または979で始まる13桁
下段 分類コード(Cコード)と価格 192で始まる13桁

下段は、書店の販売や棚の管理に使われるもので、ISBNではありません。アプリで「読み取ったのに出てこない」と言う時の原因として、いちばん多いのが、この下段を読んでしまっているケースです。上段、つまり「978」から始まる側に、カメラを合わせてください。

💡 ポイント:アプリで読み取るのは、いつも「上段(978か979で始まる方)」です。

🤔 アプリを作って、「そうだったのか」と思ったこと

実際にアプリを作ってみて、気づいたことがいくつかあります。

読み取れない本も、けっこうある。 古い本、海外の本、バーコードが傷んでいる本などは、すんなりいかないことがあります。

同じ作品でも、ISBNは変わる。 出版社や版が違うと、番号が別になります。同じ本のつもりで探していても、別のISBNの本が出てくることがあります。

シリーズものは、タイトルだけだと混ざる。 特に子どもの絵本はシリーズが多く、タイトルだけで判断すると、別の巻と混同しやすいのです。ISBNなら、1冊ずつ確実に見分けられます。

この経験から、バーコードを読み取るだけでなく、「読み取れなかった時に、手入力できる」ことも、本の管理にはとても大切だと分かりました。

🙅 ISBNがない・見つからない本もある

すべての本にISBNがあるわけではありません。

  • 雑誌:ISBNの代わりに「雑誌コード」がつくものが多いです
  • 古い本:ISBN制度が始まる前の本には、番号がありません。10桁の番号の本もあります
  • 自費出版・同人誌・地域の冊子:ISBNを取っていない場合があります
  • 洋書:「978-0」「978-1」など、国や言語圏で、番号の始まりが変わります

🔧 読み取れなかった時の確認順

バーコードが読み取れない時の確認順:上段を読む、明るさや角度、手入力、タイトル検索、手入力で登録

文字で書くと、次のとおりです。

  • 上段(978か979で始まる方)を読んでいるか確認する
  • 暗い場所や、カバーのツヤの反射を避けて、角度や明るさを変えてみる
  • 13桁の数字を、手入力してみる
  • 新刊や古書で未登録のこともあるので、タイトルで検索する
  • それでも見つからなければ、手入力で登録する

ISBNの仕組みが分かると、本の整理も買い物も、ぐっとラクになります。バーコードで本棚を管理したい方は、「同じ本を二重買いしない方法」もあわせてどうぞ。

よくある質問

Q. ISBNが同じなら、同じ本と考えてよいですか?

A. 基本的には、同じ内容・同じ形態の本には同じISBNがつきます。ただし、単行本と文庫、紙の本と電子書籍など、形態や版が違えば別のISBNになるのが一般的です。同じ作品でも、出版社や版によって番号が変わると考えてください。

Q. 10桁のISBNを見かけました。間違いですか?

A. 間違いではありません。ISBNは2007年に10桁から13桁に切り替わりました。古い本には、10桁の番号が書かれていることがあります。

Q. バーコードを読み取っても、本が出てきません。

A. 下段のバーコードを読んでいる、ISBNのない本である、データベースに未登録の本である、バーコードが傷んでいる、などが考えられます。まず上段(978で始まる方)を読み取り、それでも出ない時は、タイトルで検索するか、手入力で登録してください。

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