「また、これ?」と思うくらい、毎晩同じ絵本を持ってくる。ページの順番まで、すっかり覚えているのに、それでも「もう一回」と言われる。そんな経験は、ありませんか?
結論から言うと、同じ絵本をくり返したがるのは、とてもよくあることです。この記事では、その時の考え方と、少しだけ変化をつけるコツ、新しい本の混ぜ方をまとめます。
😮 なぜ、同じ本を何度も読みたがるのか
はっきりした正解があるわけではありませんが、次のような理由が考えられます。
- 先が分かる安心感:次に何が起こるか分かっていると、落ち着いて楽しめます
- 自分で言える楽しさ:セリフやオノマトペ(擬音語)を覚えて、一緒に口にできます
- お気に入りの場面がある:そこだけを、何度も味わいたい気持ちがあります
- 親との時間そのものが好き:本の内容より、「読んでもらう時間」が心地よいのかもしれません
わが家でも、2歳の子が同じ本を何度も持ってきます。その様子は、「『だるまさんが』で笑い転げる2歳と、おばけに真剣な顔で向き合う5歳」に書きました。
🙆 基本は、「無理に替えなくて大丈夫」
大人からすると、同じ本が続くと、「いろいろな本を読ませたほうがいいのでは」と気になります。でも、くり返しの中で、子どもは子どもなりの楽しみ方をしています。
「飽きてほしい」と思うより、「今はこの本が好きな時期なんだな」と受けとめるほうが、親の気持ちも楽になります。時期が来れば、別の本に関心が移ることもあります。
🎛️ 少しだけ変化をつける、3つの方法
くり返しに付き合う中で、親も楽しめる工夫を、いくつか紹介します。
1. 読み方を、少しだけ変える
声の調子や速さを変える、登場人物ごとに声色を変えてみる、などです。同じ本でも、読み方が変わると、子どもは新鮮に楽しんでくれます。
2. 「めくる前のひと言」を入れる
ページをめくる前に、「このあと、どうなるんだっけ?」と聞いてみます。覚えている子は、得意げに答えてくれます。
3. 子どもに読んでもらう
覚えているセリフを、子どもに言ってもらう、ページを自分でめくってもらう、という方法です。自分で読もうとする様子は、「自分で読みたいと言われた日」にも書いています。
📚 新しい本の、混ぜ方
「新しい本も読んでほしい」という時は、次のような方法があります。
- お気に入りの本を先に読んでから、新しい本を足す:安心したあとなら、受け入れてくれやすいかもしれません
- 同じ作者や、似た雰囲気の本を、1冊だけ混ぜる:まったく別の本より、なじみやすいです
- 図書館で借りて、試してみる:合わなくても、返せるので気軽です。借りてから買うかどうかを決める考え方は、「図書館 vs 購入」に書きました
どれも、「1冊だけ」から試してみてください。
😮💨 親がつらい時は、無理しなくていい
同じ本を毎晩読むのは、大人にとっては、簡単なことではありません。疲れている日や、余裕のない日もあります。そんな時は、次のような方法もあります。
- 短い本を選ぶ
- 「今日は1回だけね」と、回数を決める
- 子どもに読んでもらう
- どうしても無理な日は、「今日はお休みね」と伝える
忙しい日の工夫は、「忙しい共働き家庭でも続けやすい、読み聞かせのちょっとした工夫」にまとめています。
まとめ:「また、これ?」は、気に入っているサイン
- 同じ本のくり返しは、とてもよくあること
- 無理に替えなくても、大丈夫
- 少し変えたい時は、読み方、めくる前のひと言、子どもに言わせる
- 新しい本は、お気に入りのあとに、1冊だけ足す
- 親がつらい時は、短くしたり、お休みしたりしていい
「また、これ?」と思ったら、「今日も気に入ってくれているんだな」と、少しだけ視点を変えてみてください。